台湾茶(中国茶)に親しむ
もう昨年秋のことになるのですが、一度きちんと習っておきたいと思っていた中国茶を習ってきました。
場所は、渋谷にある華泰茶荘さん。www.chinatea.co.jp
二日連続の「中国茶プロ養成講座」に参加したところ、これが大変な情報量でした。午前中の講義と午後の実技を終えるころにはもう頭が飽和状態。二日で中国茶の基礎を網羅しようといのだから当然だけど、あんなに集中して勉強したのは学生以来だったかも。
私の個人的な感想ですが、林先生は大変「台湾人っぽい」先生でした。無駄がなく、合理的。よけいなおべんちゃらが無いので一見とっつきにくく感じるけれど中国茶に対する真剣さと知識には尊敬の念を抱きます。ご存じの知識を惜しみなく共有してくださるので、生徒の質問に対する回答にも補足情報が付いて、講義も実技も長引く長引く(笑)。
おかげで、たった二日の付け焼刃とはいえ、今まで義理の父から教わった「おうち台湾茶」のレベルだったものが少しだけレベルアップしました(多分)。
日本のお茶もそうだけれど、台湾茶(中国茶)、本当に奥が深いです。
そう思っていたところ昨年末に夫が台湾の会社に出向することに。渡りに船でした。
滞在期間は2か月強だし、滞在するのも台北ではないし、滞在中にこなさなければならないミッションはいろいろあるけれど、数日の旅行で訪れるよりずっと自由がききます。台湾にいる間、できるだけ行ってみたかった茶芸館や茶行(お茶屋さん)や陶器屋さんに行ってみよう。
第1杯 阿里山蜜香烏龍
最初に紹介するのは、主人の実家に近い阿里山の烏龍茶。
阿里山蜜香烏龍
七三茶堂
台灣台北市信義區忠孝東路四段553巷46弄
購入年: 2015年
値段: 忘れた
台湾人の親友に連れて行ってもらった、松山文創園區のすぐそばにある雰囲気の良いお茶屋さん。
甘さ控えめのスイーツやこだわりのお茶が置いてある、台湾でいうところの文創(うぇんちん=文化人)が好みそうなお店です。
七三茶堂のお茶にはとても丁寧な説明がついています。
茶樹品種: 台茶12号、金萱、27仔
産地・風土:嘉義縣阿里山隙頂(海抜1,200メートル)、礫質土壌
採取時期: 四季摘み
発酵程度: 中発酵/烏龍茶類
焙煎程度: 軽焙煎
茶湯の色: 橙橘色
香り: 蜂蜜、牛乳、瓜、金木犀の香り
とな。ふむふむ。
お茶の鑑定などに使われる「評鑑組」というセットを入手したので、早速これを使ってお茶を煎れてみました。
お茶についてきた説明書には
茶壷150mlに対して茶葉7g、90℃のお湯で抽出時間1.5分
と書いてある。
対して、評鑑組の説明書には
茶葉3gに対して抽出時間5分
と書いてある。うーむ…
とりあえず、今回は評鑑組の指示に従うことにしました。
我が家のティーポットは電気ケトルなので、こちらの温度設定ができるものを使っています。
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お茶の種類ごとに設定温度が決まっているし、お湯を温かいままキープできる”Keep Warm”設定もあるので結構便利。
待つこと5分。
茶葉はしっかり丸まっています。
お茶の色は…橙色?どっちかっていうと黄金色?
一煎目は説明書にある通り、しっかりと蜂蜜の香りがするけれど飲んだ後の余韻は少ない。
二煎目は、飲んだ後に喉の奥に残る甘味が強くなります。
「蜜香」というだけあって、阿里山烏龍茶の中では蜂蜜の香りが強い烏龍茶だなという印象です。
うーん、七三茶堂で飲んだ時と同じ味が出ないなあ…
苦みが少し出てしまっている感じ。
アメリカ東海岸は硬水なので、やっぱりそれが原因なのかもしれません。それとも茶葉が多かったかな?
今度は説明書にある通りに、紫砂茶壷で入れてみよう。
オススメ:★★★☆☆
第0杯 はじめに
どうも、はじめまして。みおです。
ある日、家のお茶棚を確認してみたところ、
日本茶をはじめとして中国茶(台湾茶)、紅茶、ハーブティーなど、
洋の東西を問わず、50種類を超えるお茶があることに気がつきました。
「台湾人(主人)ってお茶が好きなんだねえ」
「いや、君が新しいお茶見かけるたびに買ってくるからでしょ」
「そういうあなたの家族だって帰省するたび山のようにお茶くれるでしょ」
そろそろ本腰を入れて飲み進めないと、賞味期限が切れるものも多いのです。
買ったまま全く手を付けていないものもあるし。
かといって、のべつまくなしに飲んでしまっても、何だか勿体ない。
ブログ更新という枷をつけて、全種類制覇に挑まんとする記録です。